R7年7月15日に骨粗鬆症の院内勉強会を行いました。
- 2025年7月24日
- 院長コラム
骨粗鬆症とは?
骨粗鬆症(こつそしょうしょう)とは、骨の強度が低下してしまう病気です。
骨がもろくなることにより、腰が曲がったり、背中や腰の痛みを訴えるようになります。またちょっとしたことでも骨折しやすくなります。
骨粗鬆とは骨密度の関与が7割、骨質の関与が3割といわれています。閉経後の女性に多くみられますが、加齢や特定の病気、薬の副作用などが原因となることもあります。(脂質異常や糖尿病があると骨質が悪くなることも知られています。)
骨粗鬆症により軽微な外力で骨折してしまうと、その後にまた違う箇所を骨折するリスクが高くなります。とある研究では1年以内に骨折する割合が5%前後と一番高くなっています。なのでなるべく早く、骨粗鬆症の治療を開始することが大切です。最近では、ドミノ骨折という名前が使われ、ドミノのような骨折の連鎖を食い止めましょう、と啓蒙活動が行われています。
世界的に掲げられているスローガンで、2012年に提唱された【最初の骨折を最後の骨折に!~STOP AT ONE~】というのもあります。骨折を一回きりにするために骨粗鬆症の治療を開始しましょうという意味でもあります。
軽微な外力(転倒など)で骨折したり、たまたま圧迫骨折(椎体骨折)が発見される「いつの間にか骨折」が見つかった場合には、早期の骨粗鬆症の治療が必要となります。
未然に脆弱性骨折を防ぐには、女性は閉経を迎えたら、男性も60歳を超えたら1度は骨密度検査を行い、今の状態を確認してもらいましょう。
当院では骨密度検査や血液検査を行いながら薬物療法、食事療法、運動療法を並行してQOL(生活の質)の向上に努めています。ご不明な点がありましたら、いつでもご相談ください。